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わっぱる便り

命をいただく

(2024.8.4投稿)

先日、ボーイスカウト亀岡第1団さまが実施された、鶏をさばいていただく取り組みを見学させていただきました。

わっぱるスタッフも、ダッチオーブンで「鶏の丸焼き」をしたことはあります。その時の鶏は、頭も足も羽も内臓もない状態で、姿は丸ごと1羽。すでに食材としてやってきている感じがありました。
対して、今回は生きている鶏を3羽連れて来られて、しめるところから行なう、とのこと。これは見学させていただくしかない!

指導者の方がお家で平飼いしている鶏を3羽、連れて来られました。

右手に乗せているのは、にいがた地鶏のオス、左手の茶色いのは、名古屋コーチンのメスだそうです。
もう1羽、にいがた地鶏のメスもいました。

暴れたり逃げ出したりしないように、足と羽根をひもでくくります。

スカウトの子どもさんたち、最初はおっかなびっくり触りながら、わぁあったかい、とか、ごめんね、という言葉。


ここに3羽、頭を下にして吊るします。
頸動脈を切ると、3分ほどで動かなくなりました。
血液は1羽あたり、30~50ccかなとおっしゃっていました。

水洗いしながら、おなかの中に残っているウンチを出し切り、65℃くらいのお湯に2分浸けます。
温めることで毛穴が開いて、毛が抜きやすくなるのだそうです。
お湯から出したら、ひたすら毛を抜きます。

毛を抜いた姿がこちら。
鳥肌、とは、これですね。

いよいよ解体。ばらす、とか、はずす、とも言われます。
まず、頭と足を落とします。

モモ肉を取ります。

クリスマスのチキン!

次にむね肉を取ります。

むね肉の中でも、ささみは希少です。

最後にあばら骨をめくって内蔵(モツ)の部分。

レバー、心臓、砂肝、たまひもなど。これで3羽分です。
日頃食べていた焼鳥が、いかに貴重なものだったのかを実感。

見学はここまででしたが、この後、肉・内臓の食べられる部分は焼いて、頭や足、骨など食べられない部分は全部煮込んで、スープにしていただいたそうです。
おいしかったとお聞きしました。
見て、聞いて、手ざわりやにおいを感じて、味わって・・・「命をいただく」という行為が、五感と繋がって、スカウトの皆さんの心に残る体験となったのではないでしょうか。
見学させていただき、ありがとうございました。

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